本来、家族葬とは密葬の事を言います。故人を極めて親しい親族(子、孫、兄弟、姉妹など)で送り、後にお別れ会などをするまたは書面で、親しい知人、友人に知らせる。なぜ、今、家族葬と言われるかは、やはり核家族化が進み近所付き合いが少なくなったことも影響していると思います。
普段、付き合いの無い親族と接遇、またいただいた香典のお返しの手続きの煩雑さそのあたりが元で家族葬がもてはやされているのかもしれません。形はどうあれ故人を送るという事に変わりはないはずです。仏教の作法で送るのも、神式の作法で送るのも良いと思います。つまりこれと言って絶対な作法は無いと考えます。お花が少なければ淋しいとかお棺が女性だから華やかにしなければならないとか、お別れのお花、そんな物はすべての業者サイドの都合です。唯でさえ大事な方を失って動揺している時に冷静な判断は出来かねると思います。
私たちの考えるお葬儀は例えて、仏教敷きなら、お迎え、枕経、納棺、通夜式、葬儀式、火葬、骨上げ、繰り上げ初七日です。これだけで、お葬儀は成立します。今の家族葬を考えておられる方は一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか?