身元保証 業者の見分け方
2016/05/25
今年の3月以降、ライフ協会の関係の御相談が相次いで有ります。今私がご相談を受けた中から、最新の情報では、ライフ協会の管財人から最初は2割(預り金に関して)ほど、還ってくると言う事でしたが今では、殆ど弁済や配当は無いそうです。
今後、この様な問題が起こらない様にちょっと思った事を書きます。
それは皆さんと我々業者の温度差です。
チラシでは殆ど見ませんがネットでは身元保証で検索すれば色々な業者さんが出てきます。私達もそうですが実際ご相談を受ける方はネットで検索された方が殆どで又検索された方に教えて頂いてご相談をされて居るのが多いと思います。
その文面や、文言からは簡単で便利なイメージを受けますがよく考えてみてください、若し入院保証を受けたとしたら万が一の場合、身元は誰か引き受けてくれるのですか?もし貴方が施設に入って痴呆の気が少し出ていて代わりに家に荷物を取りに行って、知らないと言われたらそれは問題に成りませんか。
身元保証だけを受ける場合も有ります、その場合任意後見人さんが別に居ます、ならば私たちは身元保証だけを単独契約で結ぶ事も実際に有ります。
しかし、そうで無い場合(実際は殆どそうです)やはり任意後見契約もセットで考えておかないと、嫌な事を言いますが身元保証契約も意味が無い様に思います。
当然生前事務委任契約、死後事務委任契約も併せて考えて置かないと、後々のトラブルの元に成ると考えます。
私の目から見れば色々なホームページ(ライフ協会もそうですが,もう閉まっています)には別途有料とか、別途お見積りとか成っている場合が多いですが、本当はそこが一番大事な気がします。我々業者サイドもある意味その方の身内に成るわけですからそこら辺を最初に話さなければいけないと考えます。一番大事な問題を、別途見積もりにして身元保証をする、此の度のライフ協会問題はその辺に有るのかな、つまり本当は亡くなった後の事をちゃんと話さないで生前の安心は無いと思います。
前にも書きましたが、ライフ協会、葬儀代は、一律58万円なんておかしいでしょう。神戸市で直葬するなら20万円も有れば充分です、若しライフ協会が真剣にニードの生活を考えて居たなら、少なくとも一律葬儀代なんて考えられないと思います。
身元保証、受ける方も任せる方も本当はもっと大変な事です。じゃ見分けるには?
簡単です、
この前の相談者にも言いましたが、身元保証には、病院の事も、老人ホームの事も、手術の保障、身元引き受け、葬儀、事後事務整理、遺品整理、色々有ります。どんどん相談すれば良い。それに応えられないような業者ならやめて置けば良い。
今を基準に考えるのでは無く、万が一を考えてそこから遡って来たらと思います。それすら応えられない業者は、きっと第二、第三のライフ協会に成ると思います。
神戸のNPO法人 和讃の会