身元保証 お寺さんの時代ですよ
2023/02/22
今こそ僧侶の時代
身元保証人にはだれが成る?
最近、和讃の会では身元保証の問い合わせ、相談が多くなって居ます。今年に入ってからも契約としては身元保証関係が一番多いと思われます。2025年、団塊の世代が後期高齢者に成っていきます。今までなんとなく友達や親戚を頼ってクリアしてきた問題も、高齢者が増えるにつけもう今までのやり方では処理できなくなって来つつ有ると思います。私たちは2014年にからこの問題に取り組み、色々試行錯誤をしましたが、間違いなく去年の年末あたりから問題は出てきているのでしょう。
身元保証、少なくとも高齢者の場合、お金を借りるとか、仕事の身元保証に成ってもらうと言うより入院、施設入居の保証人を求められることが殆どだと思います。施設も病院も、出来るだけリスクは避けたいと思うのは当然です。そんな中でいろいろな業者が身元保証をやって居ます、士業の方が後見契約を行っています。
うちでお世話をしているAさん、士業の先生に頼んで任意後見契約と、遺言と財産管理の契約を結んだそうです、でも後に成って解ったそうですが、身元保証はしてもらえません、利益相反に成ると言われて本人は意味が解らずすぐに解約手続きを取ったそうです。公正証書契約は公正証書をもって解約します、訴額150万円近くかかったそうです。
有る身元保証業者は「私たちは、身元保証するから後見はしないのです」と謳っています。実際、介護の現場で、金融機関で、病院の現場で身元保証人と言う立場で債務保証以外の事で何が出来るのでしょうか。
生前事務委任契約を結んでいる、死後事務委任契約を結んで居ると言っても死亡届すら出すことは出来ません。最低任意後見受任者で無いと。
役所の窓口でさえ、後見人と任意後見人と、任意後見受任者の意味が解って居ないのが殆どです。一度だけ、神戸市の或る区役所の窓口で公正証書の正本をコピーでは無く原本提出を言われた時、カチ切れした事が有ります。
それくらい、後見や身元保証に関しては現場はあいまいで、法的規制も無いもんですから業者によっては高額な保証料を求められたりします。後見契約も契約が終わると、不動産や株を売られたり、保険の解約をされたりします、それは法律上問題無く、あくまで本人の為と言う事ですが、売ることに依って後見人に報酬が入りますし、預かる現金が増える事で月々の報酬も上がります、いわゆる後見ビジネスです。
ここで提案です、全国の浄土真宗のお寺さん(私自身が浄土真宗本願寺派 衆徒の立場に在るだけで宗派は問いません)いや、お寺さん。身元保証をやってみませんか?地方に行けば必ずこの問題は有るはずです。士業の先生に頼めない、又身元保証業者は、人が少ないところには行く事は有りません。入院、施設入居に関して息子や娘と離れて暮らしている方で困っている方は多いと思います。行政が手を差し伸べる範囲は限られています。日常生活自立支援で金銭の管理は出来たとしても、入院、手術となればお手上げです。
お寺さんと檀家さん、門徒さん、ある意味家族同然のお付き合いが有ると思います。歴史的には寺受け制度が有りました。お寺さんが役所の窓口的に働いた時期が有りました、良い、悪いは別問題として。
今高齢者に求められて居るのは介護でカバーできないことの応援です。現場でヘルパーさんは良くやっていると思います。そのヘルパーやケアマネが出来ない事をするのがお寺さんには出来る事が有ると思います。
仏事の付き合いとは別です、ちゃんと仕事として檀家さんや門徒さんを守ると言う事は実はお寺さんなら出来るのでは無いかと考えます。
今のお付き合いの延長です、そこに少しの知識と意識が有れば、訳の分からい業者(格安で身元保証を引き受けるには訳が有ります)に檀家さんや門徒さんを任す必要は有りません。資格も要りません。僅かですが収益には成ると思います。
独居で不安を感じて居られる方には、お寺さんが後見人(任意後見人)に成ってくれたら大きな安心を与える事が出来ると思います。コロナの影響で、お参りも減って居ると思います、寺の収益の為に新たに仕事を掛け持ちすると言う方法も有りますが、檀家さん、門徒さんの為に動いてそれが収益に成るなら、お寺さんにも良い事では無いかと考えます。
和讃の会には9年間のノウハウが有ります。もし宜しければ全国どこでも交通費と自給3,500円で講義に参ります。各お寺の事情によって話が違ううでしょうから、個別対応に成るかと思います。
高齢者支援、行政と病院と介護の現場、そこにお寺さんが加わる事は決して悪い事では無いと思います。
興味がある方はお問い合わせメールからご連絡をください。