お寺さんで身元保証をやりませんか?
2024/10/25
終活の新しいコミュニティとしてのお寺さん
おてらさんの副業
もう晩秋と言ってもよい季節に成りました。それでもジャケットの下は、Tシャツ1枚で過ごしています。今年は紅葉は見れるのかしら。そんなちょっと不思議な秋に成りました。
10月20日、和讃の会の事務所は神戸市灘区に有りますが、岡山県からはるばる若い二人の僧侶が訪問してくれました。事務局の私は浄土真宗の僧侶ですが、全く違った宗派の二人です。
お二人とも今は宗門とは違ったお仕事をしていますが、近い将来お寺さんを継ぐことに成ります。客観的に見て、お寺さんの将来に不安を感じるのは、岡山県の山間のお寺さんを継ぐ身としては少々不安に思うのは仕方が無い事なのでしょう。
未だ30代と見える二人(同級生)は寺の将来の在り方について、常々考えて居た様です。お寺として、社会貢献できる事は無いか?そこで和讃の会のホームページに出会ったそうです。
かねがね、私たちはお寺様の存在には注目してました。私(釋 一道)は教師資格を持っておりますが住職では有りません。お寺に属して活動する衆徒と言う立場です。
高齢者支援を行う上で、行政にも通じ、介護にも通じ、病院にも通じれる存在、お寺様。何より地域に必ずと言ってよいほど有るお寺さん(コンビニより件数は多いです)が高齢者支援の新しいコミュニティとして考えて居りました。
先日宝塚市で行われたシンポジュムでも少し触れましたが、高齢者支援に於いて、本人の身内と変わらないくらい本人と深く関わりの有るお寺様はかなり近い距離で、より深く、お身内様の変わりが出来るのでは無いか。私達はそう考えて居りました。
今でこそ数は減ったでしょうが月命日で、年期法要で、盆参りで、お家にお伺いしていると思います。お家の事情も解って居るでしょう。身寄りが無い、親戚が居ても遠いし、ほとんどやり取りが無い、子供が居ても仕事で遠方で暮らし、年に数回逢うかどうかの状態。
それらを一番理解しているのはケアマネに次いで、実はお寺様は深くかかわって居るのでは無いか。近きにいる高齢者が気に成って、ボランティアで見回りしている、
そんなお寺様の話も聞きますが、ボランティアでは続かないのでは無いでしょうか。
それならば,和讃の会がやっている事を、お寺様がそのままやったならば、きっと門徒さん(檀家さん)にも喜ばれますし、何より気持ちの負担が無くなると思います。
お寺様がサービスやボランティアでは無く、ビジネスとしてお世話をしてくれる、そう思えばお寺様との距離もグッと縮まると思います。そうなればお寺という場所は、気楽に相談が出来て、又人が集まる場所としても最適かと考えます。
定期的な法話や勉強会、茶話会を開いてもなかなか人が集まらないと思います。
それならばお寺様が自ら、社協や地域包括に出向き、現在有る問題(独居で身元保証に困っている、入院、施設入居が出来ない等)に取り組んでいけば宗派は関係なく問い合わせは有ると思います。副業?という言い方が正しいのかどうかは解りません、ただ気持ちで動くのにはお寺さんの数に対して、高齢者はあまりにも多く成って居る現実です。今まで気持ちで動いて居てももう、続けられないのが本当では無いでしょうか。
お寺さんで、高齢者支援をしたいが、どうしたらよいか解らない、そんな思いが有るのなら和讃の会にいつでも問い合わせてください。
私達には11年に及ぶ実績が有ります、あらゆる場面に対応できるだけの経験と実績が有ります。お寺さんで前向きに考えて頂けるなら、全て無償で提供させて頂きます。交通費と弁当だけ頂ければ全国どこでも出向いて行きます。現在、大分、岡山、兵庫、徳島とネットワークは広がりつつ有ります。これが全国に広がれば、高齢者の独居問題に対して、大きな一助になると考えます。
我々、お寺さん死後の事に付いて、考え動きます。それをちょっと早めて、生きてるうちから極楽を想像出来たら、それも僧侶の役目かと考えます。
特定非営利活動法人 和讃の会 事務局 小泉 一也 浄土真宗本願寺派 専照寺 衆徒 釋 一道