終活はバックキャストで考える

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終活はバックキャストで考える

2019/07/29

バックキャスト、またはバックキャスティングとは、

ある事柄において、目標となる未来を定めた上で、そこを起点に現在を振り返り、今何をすべきか考える未来起点の発想法である。

反対の言葉がファーストキャスト、過去の実績やデーターから未来を予測する。
解りやすく言い換えれば天気予報なんかがファーストキャストと言えます。

皆さんが今やっておられる終活、考えてみて下さい
ファーストキャスティングで考えて居ませんか?

お葬儀は父の母の時、金額が高くて自分の時は家族葬でと思っていませんか。
自分は役目を終えたから送った経験から送られると考えた時、出来るだけ負担を減らそうと
「私は直葬で良い。」なんて言っていませんか。
送る側にすればそれは一番困る事です。
大好きなお父さん、お母さんを直葬には出来ません。

最後の孝行と少しでも良くしたいと思うのは普通です(それでも最近は直葬の方もいらっしゃいますが)

そこに目を付けたのが今の葬儀屋さんです。

花柄のお棺や、ピアノの演奏、何とかフラワーと名付けて少しでも売り上げを上げようと考えます。
最近、エンバーミングをする業者さんが増えてきました。大体20万円前後すると思います。よくよく考えればあれは高級な湯灌です。
血液を抜いて、薬剤を注入するだけで、おおよそ湯灌の3倍に値段が上がります。

私達は全く必要無いと考えますが、少しでも良くしたいと思う気持ちが需要を生むの
でしょう。
お葬儀代は年々安く成る傾向に有ります、それでもやはりまとまったお金は必要なのでしょう。

年金では2000万足らないとニュースに成っています。

不安をあおっている気がしますが、少なくとも日本人はこの先70歳は当たり前で75歳位
までは働く様に成ると思います。
当会理事もひとり62歳でヘルパー(介護職員初級)を取りました。続いて実務者研修を受けて昔で言う1級に成るそうです。死ぬまで働くと言っていますが頑張って下さいとしか言えません。
今を考え、過去の経験からすれば、やはり将来に不安は有ります。ファーストキャスティングで考えると、どうしても2000万円必要となるのでしょう。

ここで、バックキャストで考えてみて下さい。
貴方は今、小さな骨壺に入って居ます。
どんな葬儀をしたのでしょうか、葬儀は出来るのでしょうか。
住まいは誰かが未だ住んで居ますか、それとも一人なら遺品はどうなったでしょうか。
ひとりで済んで居ますか、それなら身の回りは誰がお世話してくれていますか。

未来を考えて不安に成るより、未来から今にさかのぼって考えた方が見えてくる事は多いと
思います。

何が足らないか、何が必要か、何が要らないか。未来は明日かも知れません。
遠い未来に不安に成るより、今すぐやらなければならない事、意外と多いと思います。

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