身元保証 大切なのはコミュニティー
2018/10/27
先日、入院中のAさんが意識障害を起こして任意後見の準備のために家庭裁判所に行きました。
神戸の家裁の3階には後見契約の専門部署が有ります。
有りがたい事に明るくて気楽に話しが出来る雰囲気が有ります。考えればそれ程後見契約は
当たり前になって居るのかも知れません。
幸い容態は安定しましたので退院に向かって動いていますが、今後の事を考えると、出来るだけ
誰かが安否確認に訪れる必要を感じました。
そこでケアマネジャー(今回はケースワーカーさん)に連絡を取りました。現状、病気は快復
していません、それでも諸般の事情により退院した事、緊急時の連絡先等をお互い確認しました。
次に実際に現場で接することの多いヘルパーさんの会社に連絡しました。
たまたまですがこの会社(NPO法人)の代表さんは、阪神大震災の時のボランティア活動の
時の知り合いです。気心は知れていますので万が一の時の事を想定して具体的なお話をさせて
頂きました。自らが率先して訪問すると言って頂きました。
心強いのは、まったく独居のAさんを中心にひとつのコミュニティーが出来た事です。
介護、生活支援をする立場の人間にとって人の死後、事務処理に関して携わるのは難しい
でしょう。行政に携わる人間にとって、個人の思いは有っても、行き過ぎたサービスは出来ないし
平等でなければならない立場にとって許される事は限られて居ます。
身元保証、後見契約、死後事務委任契約に携わる者にとって、日々のニーズの生活は心配でも
それにずっと係わるわけには行きません。
唯これら全ては、終活をキーワードに一つに繋がると思います。生きている今から万が一の時に
備えて途切れる事無くつながる事が出来れば、本当の意味での終活の完成かと考えます。
経験とは有り難い事です、過去に有った事を踏まえて何をするべきか?今回は具体的に見えた
気がします。
終活をキーワードにした新しいコミュニティーの創設、当然利害関係は発生しますが、単に
行政とのタイアップでは無く、独居の問題は解決するのでは無いかと考えます。