終活 エンディングノートの書き方
2019/03/29
今回は、私たちがセミナーを開いた時にお話しさせて頂くエンディングノートの書き方について
ご紹介したいと思います。
よく有るエンディングノートの書き方セミナー、一つは葬儀屋さんが主催の場合主に、仕方無い
ですね、どうしてもお葬儀主体の内容に成ります。誰を呼ぶとか誰を呼ばないとか、お葬儀の
規模とか、後、宗派の事、仏壇の事お墓の事。必要な事項だと思いますがそれが全てでは有りません
当然ですが。
ノートによれば、私の事、自分史みたいな趣味とか、好きな食べ物、好きな旅先なんかを書くように
成って居ますが、あれは無駄だと思います。読む方はそんなに興味は有りません。むしろ書こうと
する時、人はどうしても自分に都合よく考えます、そうすると読んだ人間がどう思うかと考え
なかなか書き出しとしては難しく成ります。
箇条書きでも良いので、お金の事、財産の事をちゃんと書いておいた方が良いでしょう。又
暗証番号はノートには書かず、仏壇とか写真の額の中とかに書いて残しておいた方が良いと思います。
この事はお勧めしませんが、残された者には助かります、暗号にして家族にだけその場所が分かる
ようにするのも良いと思います。
後、項目に家族に任せると言う項目が有りますが、任されて困るからのエンディングノートです、
出来るだけ決めておきましょう、葬儀の場所、規模、費用(事前に見積もりが有るのならそれも
解る様にしておきましょう)
個人の情報、今は大方携帯電話の中に有ります、あなたの事を知らせて欲しい人は携帯だけでは
解りません、書いておくことも大切かと思います。
次に士業の先生たちが出すエンディングノートは、相続問題がメインに成ります。テレビなんかで
100万円でも相続争いに成りますと言っていますが私は、500件以上お葬儀を経験していますが
実際に揉めたのを見たのは、2件だけです。
相続税を払う割合は2016年で全体の8.1%位でしかも弁護士や、司法書士を間に挟んで
相続対策をする人は全体の2%も有りません。若しあなたがその2%の人間ならエンディング
ノートより遺言書の方が大切に成っていると思います。
では実際にエンディングノートを書いてみましょう。先ず個人情報、緊急連絡先、掛かり付けの
病院、既往症、預貯金、資産、負債、負債は特に誰かに保証人に成って貰っている場合、迷惑を
掛けないと言う意味でも連絡先等は書いておいた方が良いでしょう。
後、任意後見の場合、法定相続人は解っている方が助かります。死後事務委任契約で後見受任者
として出来る事は、限られているからです。
じゃ、どう書くか。
現在から未来を考えるとなかなか書きにくいと思います。今の生活から、死に行くまで考えれば
何歳まで生きるか解りません。楽観的に捉えてもさてエンディングに楽しい最後は無い気がします。
悲観的に捉えれば、やはり終活、エンディングとは考えにくい問題です。
バックキャストで考える
簡単に言えば、現在から未来(死)を考えるのでは無く、未来(死)から現在を考えると言う事です。
今有る預貯金で何年生きられる、葬儀にいくら掛かる、後墓終い、遺品整理等考えると、病気も
出来ない、そんな風に思うのではないでしょうか。
バックキャストで考える。未来に行って下さい、そしてそこから今に振り返って見て下さい。
死にました、葬儀は誰がしてくれましたか、誰が来てくれましたか、今の住まいは手放しましたか
お仏壇は有りますか、お墓は有りますか、永代供養ですか。
現在に近づいて来れば介護を受けて居ますか、傍に誰が居ますか、遠くの親戚よりあなたの近くに
いざと言う時、動いてくれる人は居ますか。
こんな感じで未来から現在を見て行けば具体的に何が足らないか出てくるのではないでしょうか。
それで思う事書いてみて、違うと思えば何度でも書き直せば良い。
エンディングノートは書き直しがききます、何度でも未来から現在を見つめ直してみて下さい。
意外と簡単に書けるかも知れません、又問題も見えてくるかも知れません。