独居の方の終活 生前整理あれこれ
2020/07/05
断捨離だけでは生前整理
心の生前整理
コロナウイルス騒動も一段落したかと思いましたが、東京、大阪で新たなクラスターが発生しています。暑くなると収束するかと思いましたが、今年の冬はどうなるのでしょうか。
今年は春先の自粛要請も有り、私のマイブームに成ったのが断捨離です。大分片付けたつもりですが、まだまだ物は溢れています。2年着なかった服はもう着ない、いつかはは、来ない。解っては居るのですが未だ執着は捨てきれて居ないのでしょう。来年の春を目処に頑張るつもりです。
我々が遺品整理をした経験から言えることですが、皆さん本当に買い溜めが多いです、独居の方は特に感じます。一人なのに大量のトイレットペーパー、缶ビール、缶ジュースは賞味期限が切れている事はよく有ります。それを悪いとは言いませんが、人の暮らし関係ない人間が見た時、本人はそれが当たり前で問題は無いと思っていても、違和感を感じたことは一度では有りませんでした。無駄と、要る事、生前整理は大変です。
生前整理、独居の方は大事な決め事が残って居ます。若しもの時、だれが動いてくれるかです。すぐに思いつくのが入院の保証人、神戸に住んでいます、千葉に兄が居ます、お互い高齢でいざの時に無理は頼めるのでしょうか。
お兄さんは当然言うでしょう、「いつでも電話して来い、何とかするから」と。ワシが行けなくても息子に行かすと、顔も忘れた甥っ子に貴方は保証人を頼めるでしょうか。私たちは葬儀屋の経験も長いです、これもよく有る事ですが、遠くから甥っ子が来てお葬儀をします。ほぼ直葬に近い形が多いのですが甥っ子が言います
「ワシ、おっちゃんの事知らんねんけどなぁ。」それでも後の遺品整理も、役所関係の届け出も誰かがやらなければ成りません。
数年に一度、会うか会わないかでも親族には変わり有りません、親族と言う繋がりだけで、その負担を掛けてしまうのはどうなのかと思います。それくらい日本では、血縁の繋がりは弱くなって居ると思います。
断捨離、生前整理、物は捨てて行かなければ成りません。唯、自分が死んだ後の人間関係はしっかりと作って於かなければ成りません。生前整理、考えるよりも大変かも知れません。