一人で亡くなると
2020/11/04
コミュニティの大切さ
年間3万人近くが孤独死
明石のお葬儀屋さん、あざれあ会館のお手伝いに行って来ました。警察へのお迎え。明石警察は建物の裏手に小さな霊安室が有ります。モルグ(遺体安置の機械)が一機、大きなステンレスの代が有ります。亡くなられたのは男性でお風呂場だったそうです。幸いにも発見が早く、最後に親族さんにお顔を見てもらう事が出来ましたが、お風呂場で最期を迎えた場合もう少し日にちが経てば最後のお別れはお断りしなければならない場合も有ります。今回は遠方より甥っ子さんが引き取りに見えられそのままお葬儀へと成りました。独居で亡くなられた場合、甥っ子さん、姪っ子さんが迎えに来る事が多くなりました。ちょっと前なら遠方のご兄弟と言うパターンが多かったのですが、高齢化は進んでいるのでしょう。
神戸の場合、明石も含みますが多いのは観察医務局(神戸大学病院の南隣のビル)で行政解剖が行われることが多いです。但し、事件性が無い、明石の様に監察医が居る場合は、地方で済む場合も有ります。これが司法解剖(不審死、又は事件に関係している)になるとほぼ神戸の観察医務局に成ります。ご自宅で亡くなった場合、又は行き倒れ(外出先での突然死)等の場合、救急で搬送された後、警察で身元を確認します。大方の場合はここで誰かが引き取りに来るのですが、たまに身元引き取り拒否とか、全く身内が居ない場合が有ります。それには関係なく死因を特定するべく行われるのが行政解剖です。この行政解剖は親族が拒否された場合行われません。そのまま観察医務局から葬儀場、自宅へと搬送される事はよく有ります。又司法解剖の場合は拒否は出来ません。では、引き取り手が居ない場合、どうなるのか。神戸市の場合、住民票の有る区長名義で神戸市が葬儀をします。葬儀と言っても火葬するだけですが、遺骨は基本、舞子墓苑に5年間保管されます。引き取りが無ければ鵯越斎場横の安らぎの碑に合祀に成ります。遺品整理、賃貸に住んで居れば責任処分は家屋管理人に成ります、迷惑な話です。
私達和讃の会に身元保証に来られて話が決まらないパターンによく甥っ子が居る、姪っ子が居ると言うのが有ります。これも迷惑な話で、甥っ子や姪っ子にはお父さんやお母さんが居ます、彼らはそちらの面倒も見なければ成りません。年1回会うか会わないかの叔父や叔母の事を、本当に任せて迷惑ではないのでしょうか っと思ったりします。私たちは営業は掛けません。縁が無かったものと考えます。しかし、70歳の妹の為に80歳の兄が千葉から来るのは大変です、結局甥っ子、姪っ子の仕事に成ります。
甥っ子さんの奥様は顔を見る事は有りませんでした、怖い 正直な感想だと思います。今後の事は近くに親せきが居るそうですが、その方が面倒を見なければ甥っ子さんが遺品整理をする事に成ります。毎日曜日に来たとしても、役所関係、金融機関関係は平日しか出来ません。又戸籍を追っかけるのも結構大変です。
年間3万人弱の方が孤独死して居ます。そのうち何割の方が身内が面倒を見るのでしょうか。亡くなる方の何割の方が自分の最期を想像していたでしょうか、孤独死 年々増え居ます。