神戸新聞から墓じまいや永代供養についての取材を受けました.
2018/12/08
取材を受けて考える
先日、神戸新聞から取材を受けました。墓終い、永代供養についてでした。唯、担当記者さんが
終活全般について知識が無いという事で、和讃の会を立ち上げるきっかけ、現在に至るまでの
経緯を先ず、最初にお話しさせて頂きました。
話しながらいろいろ思いだしました。
私たちが和讃の会を立ち上げるきっかけに成ったのは異常な葬儀の価格に疑問を持ったのが最初です。
一般的には、相場なのかも解りませんが、100万円を超えるお葬儀代は残された者には負担が
大きいと思います。それでも今はやりの直葬と言うのも、生まれてからいろいろ有って人生
最後のイベントがお花も言葉も無く、焼かれてこの世から消えると言う事はあまりにも寂しい
と感じます。和讃の会では出来るだけ最後の時間を大切にと考えました。
たとえ1本でも花を添えよう、予算が無くても、故人様が好きだった服が有るのなら、スタッフに
時間が許せるならお着替えもします。それが出来るスタッフも居ます。
NPOだから葬儀は葬儀屋さんに任せると言うなら、終活に携わる意味は無いと考えます。
身元保証にしても、後見契約の相談に行って、入院するから身元引受に成って欲しいというのは
実際に有ります。後見人だから出来ない、それは当たり前です。ではどうするかです。その事
には触れず、後見契約は結ばれています。
介護の世話に成る時、後見人と、ケアマネジャーは切っても切れない関係に成ります。介護の
知識が、経験が無くてどうして終活を進めて行くのでしょう。
墓終いについてもそうです。私たちは身寄りが無い、後に面倒を見る物が無い場合、永代供養を
進めます。浄土宗なら知恩院、真言宗なら奥の院、浄土真宗なら大谷本廟、大谷祖廟、近くが
良いなら須磨寺青葉殿、一心寺も大阪ですがお参りは出来ると思います(ここに記載した寺院の
納骨に関しては実績が有ります。他宗派は未だ経験が有りません)合祀に成りますが費用も
それ程高くは有りません。最近では墓園に小さな納骨堂を作って永代供養をするサービスも
有ります。比較的リーズナブルで合祀では有りません。
遺品整理も、講演で私たちは言っていますが殆どが一般ごみで処分出来ます。
神戸市なら事前に相談すればキロ何円単位で処分出来ます。独居で不幸な形で無くなって部屋の
掃除、消臭等の特殊遺品整理は業者に頼むしか有りませんが、それ以外は殆ど処分出来ます。
遺品整理と言う言葉がひとり歩きしている気がします。
改めて考えると、終活は多岐にわたります。これに相続、今有る不動産の整理なんか考えると
難しくなるのは仕方のない事なのかも知れません。
私たちは思います。バックキャストで考える。
今から未来を見る、考える、フロントキャストで考えた場合どんどん生活は制約されて行くと
思います。バックキャストで考える。
今の生活から老後を考えて不安に成るより、未来のその時から逆に今に向かって考える。
そうすれば何をするべきか、何が足らないか、見えやすいと思います。
一番は費用、お金の問題化と思います。各社取り扱っているお葬儀保険(和讃の会はフローラル
共済の代理店です)何も葬儀だけに限ったものでは有りません。遺品整理も墓終いも、納骨も
利用する事は可能です。
前回、神戸新聞に取り上げられたのは2年前です。継続する事が本当に大切だと考えました。
私たちが認められるのにはまだまだ時間が係ると思います。それでも興味を持ってくれる人が
増えるのは良い事だと思います。明るい老後の為に、と言うのは軽率かも知れませんが少しでも
不安が軽くなればと考えて居ます。