葬儀保険に加入するメリットって?元葬儀屋のホンネ
2016/02/04
葬儀保険とは?
死亡保障に特化した保険、最近では色々な葬儀屋さんで取り扱われています。それぞれ特徴が有りますが基本は死亡保険です。それではなぜ、葬儀保険と言われて居るのでしょうか?答えは簡単です、単に葬儀屋さんが取り扱っているからです。では何故注目されないのでしょうか?保険自体が葬儀屋さんのためで有って被保険者に対するメリットは薄いと思います。
葬儀社の扱う葬儀保険のホントのところ
例えば或る会社が取り扱っている保険。
75歳まで入れますが10年保証で月々1500円の掛け金、75歳で加入した場合災害死亡で180300円、10年間に掛ける保険金は180000円。
9年目に病気で死亡した場合、180300円の90%しか支払いません。元金すら割り込みます。これは保険と言えるのかな?と思います。10年で満期返戻金は90000円、約半分が還ってきますが、66歳で入った場合、76歳で保証は打ち切り、災害死亡時保険金は、220000円程支払われますが、これも先ほど言った様に、病気死亡の場合、3年間は掛け込み金額しか還ってきません。75歳で病気死亡した場合、220000円の9割が保険金となります。
相対的に謳われているのが病気に掛かっていても入れると有ります。
この保険は葬儀に成ると優先的に葬儀代に充当されます。ちょっと問題が有る様に思いますが、葬儀代が安くついてよかったですね?と言う話。
実際は被保険者、契約者が一緒で、受取人が妻、お子様と言った場合が多いですが、これが親戚に成った場合、殆どが疑問を感じることは無いと思います。少し変です。
この疑問に少し答えた様な保険も有ります。
共済ですが、はっきりと葬儀保険と謳っています。
ここが解りやすいのは支払指図書なる書類が有って、生前に保険金受取人に葬儀代の支払いを確約させておきます。契約者には葬儀の設計書(見積書)、葬儀引き受けに関する業務委託契約書なる書類をかわします。
それで双方安心して葬儀が行われると有ります。ただし、清掃費用、遺品整理費用(きっと独居の老人に対してだと思います)宗教者関係の費用、永代供養料などは基本プランには含みませんと有ります。
葬儀代さえもらえればという葬儀社のスタンス
保険金をどうせ葬儀に使うなら、どうして独居の方に対して遺品整理や、永代供養の事も踏まえてプランの設計をしないのでしょうか。
やはり葬儀の事しか考えて居ないと思うのです。元の共済には、この様な遺品整理や清掃費用にもと、提案していますが、代理店の葬儀社を通ると、基本葬儀プランに含まれないものと、文言が変わります。つまり葬儀代だけ回収できれば後の事は知らないと言うわけです。年金手続き相談サポート、死後の供養、永代供養の手続きに関する相談受け付けとなっています。相談には乗りますよと言うスタンスです。
私達、和讃の会はそこに注目しています。生前に僅かな掛け金で死後の葬儀、お墓、仏壇終い、遺品整理も保険で賄えたなら,生前の負担はかなり軽くなるのでは無いでしょうか。現に一部行政では、生活保護の方にもこの保険の加入は認めているところも出てきています。葬儀保険、高齢化社会がまだまだ続く中、注目されるか期待されるか、答えはその辺に在ると思うのです。