和讃の会 終活の形

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和讃の会 終活の形

2019/01/31

この2月、当会監事をしています小泉が京都本願寺で得度を受けます。得度習礼とは、

本願寺西院に於いて10日間の修行を経て、僧侶の資格を得ます。

3年間、通信教育ですがモダン寺(本願寺神戸別院)に通い昨年秋卒業しました。これで僧侶と

しては活動が出来ます。後、教師習礼を受ければ住職に成れます。唯それはもっと先の話、今の

和讃の会には関係有りません。

 

和讃の会が考えるワンストップの終活。

身元保証、後見契約、介護、葬儀、永代供養、死後事務委任から遺品整理まで。直葬で心残りなら

浄土真宗本願寺派のお勤めに成りますが、和讃の会には僧侶も居ます。

これでやっと和讃の会の考える終活の完成です。

 

きっかけは、昔小泉が葬儀の仕事をして居た時、会館に寝台車で連れられた老夫婦。故人様は

お爺ちゃんで、お婆ちゃんが我々スタッフに必死になって訴えてきました。

「主人の遺言で、直葬でお願いします。何も要りません。」そればかりを繰り返します。最近では

直葬とはよく有る事です、もう珍しくは無くなってきました。

 

仕方が無いので、安置室でお棺に入れた時、勝手ながらもし宜しければ枕元に名号を飾りますよと

言ったら、お婆ちゃんが南無阿弥陀仏だと言いました。

式場に有った掛け軸を安置室に飾ってあげ、線香 蝋燭はサービスで何となく納まりが付きました。

 

お婆ちゃんが喋りだします、実はお付き合いの有るお寺様が有って家には仏壇も有るそうです。

お住まいは少し田舎町で、お爺ちゃんが亡くなったことを知れば当然近隣の方は、お葬儀には

来てくれます。葬儀と成れば式だけでも50万円以上の出費は必要です。お寺様のお布施が

そこの寺では30万円だそうです。高いか安いかはそれぞれですが、お爺ちゃんを送るのに

80万円以上の出費と言うのはお婆ちゃんには厳しかったみたいです。

お爺ちゃんは入院が長かったそうです。もうしばらく近隣の方にも会っていませんし、

若し知れたらお付き合いも有ります葬儀をしない訳には行きません。

考えて直葬で送って、後から皆様に報告しようと考えたそうです。

唯、お寺様に言わない事が心苦しかったのでしょう。

 

直葬が遺言というのは、本当にお爺ちゃんが言ったのか、別の事情なのかは解りません。お婆ちゃん

の本心で無い事は何となく話をして感じたそうです。

 

詳しくは聞いていませんが、夫婦で国民年金真面目に払って、13万ちょっと、お爺ちゃんが

亡くなった事で8万くらいに成るそうです。

生活保護は受けられません、病院代も家賃も実費で払うと成ったらやはり今80万円近い出費は

お婆ちゃんには厳しかったのでしょう。

我々がどうこう言う問題では無いのですが、宗教者に遠慮する事は無かったのではないのかな。

お布施の事も相談してみては如何だったのでしょう。相談できなかった関係性も問題が有る

気がします。

本来お布施の正しい金額は「お気持ちで結構」しか無いと思います。それは綺麗ごとなのかも

知れませんが、一律いくらと言うのは何か腑に落ちません。宗教者も生活は有ります、宗教と

お葬儀の関係は何かその辺に檀家離れの原因が有る様な気がします。

あの時、「浄土真宗の作法で良いなら拙いですがお勤めしましょうか?」そう言えたなら

お婆ちゃんの気持ちも少しは楽に成ったのではないでしょうか。そんな思いで、この度、得度を

受けさせて頂きます。

今後和讃の会がNPOから宗教法人に変る?なんて事も有りません、悪しからず。

唯、和讃の会が考える終活の形、やっと完成したような気がします。

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