神戸新聞に掲載いただきました。

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神戸新聞に掲載いただきました。

2016/10/08

和讃の会が10月3日の神戸新聞で取り上げられました。
たくさんの方に私達の活動を知ってもらえると嬉しいです。
以下、記事の内容です。

会いたい人を心に刻む「生前葬」

人生の最後に備える「終活」のサポートを掲げるNPO法人「和讃の会」(神戸市東灘区)。
葬儀会社などで働いてきた副代表 小泉一也さん(58)は、生きている間に親しい人や大切な人に別れを告げる「生前葬」を手掛けようとしている。きっかけはある女性から聞いた話だった。

昨年の夏ごろ。小泉さんは、神戸市西区の杉山裕美さん(55)から身元保証任意後見契約の相談を受けた。まだ高齢ではないのになぜ終活に興味があるのか。不思議に思っていると、2013年に亡くなった夫、勇さんの話になった。

元兵庫県職員の勇さんは腎臓がんにかかり、長く生きられそうになかった。東北大出身で、親しい友達は全国に散らばっていた。「長い間、会ってない友達に会いたい」そんな思いが募ったが、出かける体力はない。「それならお呼びしたら?」と裕美さんが持ちかけた。話は膨らみ、生前葬をすることになった。

裕美さんによると、葬儀業者に相談したが、取り扱っていない。遠方から来てもらうので宿泊できるホテルでと思い、「パーティープラン】を予約した。開催日は2012年の5月。勇さんの生まれた月だ。「生前葬」とはうたわず「皐月の集い」にした。

声をかけたのは、大学の同級生や職場の先輩、後輩たち。招待状の文面は勇さんが考えた。「これから地震など何があるかわからない。年齢の節目に一度会いたい」という内容だった。「病院と自宅を往復する日々だったので、準備作業が楽しかったみたい」と裕美さん。

当日は30人ほどが集まった。勇さん好きなクラシック音楽をかけ、食事をしながら思い出話に花を咲かせた。40年ぶりに再会した友人と無言で手を握り合っている姿が、裕美さんの心に残っている。スピーチをする人は、結婚式のように勇さんとの日々を振り返った。

その後、半年ほどで寝たきりに。さらに半年後、自宅で裕美さんに看取られ亡くなった。65歳だった。

在宅療養中は頻繁に共通の友人がやってきて、勇さんも楽しそうだったという。勇さんの意向で葬儀は家族葬にし、
友人たちには四十九日に合わせてはがきで知らせた。

準備は夫婦の共同作業

裕美さんは「半年前から準備した生前葬は、夫婦にとって久しぶりの共同作業でした」と懐かしむ。終わった後も、お礼の手紙や当日の写真、DVDが届いた。「1~2か月は余韻に浸っていました。会いたい人に会えて主人は幸せそうでした。

価値観の変化で、葬儀の在り方は転換期にきている。和讃の会の小泉さんは「生きた人が故人を送るのが、普通の葬式で、故人になる人が思いをかなえられるのが生前葬。その人にとって、一番ためになることじゃないかな」しみじみ語る。

ただ、勇さんの思いが十分伝わらず、欠席して後で悔やむ人もいたという。
そこで、小泉さんは生前葬のコーディネートを考えている。一般の人が招待状で「生前葬」とは伝えにくいが、終活を支援する和讃の会が入る事で趣旨を分かりやすくできるからだ。(森 信弘)

小泉 一也

1958年、高知県生まれ。葬儀会社や大手互助会などの仕事を経て2012年、石材店や行政書士などと葬儀などのボランティアグループ「花音(かのん)」を設立。14年にNPO法人 和讃の会を立ち上げた。神戸市西区在住。

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