痩せO君 負けるな 和讃ここにあり

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痩せO君 負けるな 和讃ここにあり

2024/05/25

保証だけではない保証人の仕事

保証人に出来る事

O君との出会いは、去年の秋の事でした。親御さん夫婦と本人の3人暮らし。お母さまは認知を患っていて、施設でかなりの長い間、暮らして居たそうです。お父様がずっと面倒を見て居て、O君自身も若干の発達障害、又身体に障害を持って居て仕事はしていませんでした。

普段は、お父様とのふたり暮らしで、お父様の年金だけで生活をしていました。持ち家だった事で、親子ふたり、年金でどうにかやって行けたのでしょう。お母さまの年金だけでは施設代は足らないので、お父様の年金と、後少しの借り入れでなんとか生活はしていた様です。

去年の春咲き、お母さまの様態が悪くなり、施設の方から準備をするように言われたそうです。

夏、お父様が急逝なさりました。急遽横浜からおじさまが駆けつけましたが、O君の生活を見るほど余裕は有りません。遺族年金とお母さまの年金を足しても、施設代を払えば数万円しか生活費は残りません。

その状態で、和讃の会に白羽の矢が当たりました。生活支援契約(身元保証含む)を結び、さてどうするか。

ゴミ屋敷(本人には失礼ですが)は整理のしようが有りません。売るにしても建物は古すぎます。古家付き土地で売る事にしました。そんなに高くは売れませんので、将来的には生活保護に成ると思います。現状でも十分生活保護の対象に成ると思いますが、不動産持ちではどうしようも有りません。家が売れる事を前提にO君の入れそうな施設を探します。買い物が便利で、坂道が無いところ、その条件にあう物件が有りました、幸いな事に空きも有ります。

しかし、そこで問題が発生しました。売買にあたって、飼い主さんの条件に隣地境界の承諾書を取らなければ成りません。特に問題は無いと思ったのですが、向かいの家がどうしても承諾をしてくれません。

向かいの家とは私道(5項道路)で面しているだけで、壁とか敷地境界に関して特に問題は無いと思ったのですが、何が理由か解りません。結局買主が嫌気をさして、売買は白紙撤回されました。

予定外の事だったので、施設入居もキャンセルしました。何より、日常の生活費が底をつきます。

 

4月、頑張って居たお母さまも旅発たれました。お葬儀も和讃の会で立て替えて行いました。お母さまの口座に僅かにお金は残りますが、それも施設代を清算すれば殆ど残りません。

しかも相続手続きと成れば一日二日では済みません。

香典のお金も使ってしまい、いよいよ生活費は無くなりました。そこで知り合いの古物商に、なんでも良いから買い取り出来るものは無いかと相談しました。

私たちの目にはゴミ屋敷ですが、違った目で見ればひょっとしてお金に成るかもと考えたのです。O君立ち合いのもと、家の中から約11万円、何とかお金に成るものを引き取って貰いました。

さてどうするか、リバースモゲージも考えて行きます、一度本人と生活保護に相談にも行きます。なんとかしなければ成りません。O君は前向きです。「どうしますか、何をするべきですか」いつも問いかけてきますし、本人にも危機感は有ります。

障害の程度は高くない、年金も無い、通常歩行は困難ですが、手押し車で体を支えて歩行も出来ます。当然認知も無いので、後見人付きません。

きっとO君の立場の様な人は、社会の福祉の網に掛からず生きて行かなければ成らないのでしょう。方法は有ると思います、少なくとも彼は未だ、売る不動産が有ります、数百万ですがしばらくの生活は出来ると思います。

やる気は有ります、ならば全力でサポートして行こうと考えます。一つの経験として、こんな場合が今後出てきた時に対応できる様に、和讃の会も試されて居るのでしょう。

出来る、きっと出来る、O君頑張れ、和讃の会も頑張ります。

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