神戸の永代供養
2015/11/24
日々の活動の中で、どうしても墓終い、仏壇終いの話が多いのですが併せて付いてくるお話が永代供養のお話です。
関西では大阪市、天王寺の一心寺と言うお寺が有名です。
今、お話し頂く方のほとんどの方から口に出てくるといっても過言では有りません。
神戸からも近いですし、充分日帰りも出来ます。ここが有名なのは故人様の遺骨で作るお骨佛 (納められた遺骨10年分を一区切りとして阿弥陀如来を作るそうです) でまさに永代供養だと思います。残念ながら神戸にはその様なお寺さんは有りませんが納骨堂、納骨碑、 納骨塔、色々な形で永代供養は有ります。
ここでひとつ考えなければ成らないのが,合祀か、個別供養かです。個別の場合、ほとんどの場合、期限が付きます。20年、25年、30年、50年それぞれで値段も違います。
期限が来れば契約の延長か打ち切りかが必要に成ります。
先の事です、解りませんが50年後は孫、ひ孫の代でしょうか?その子達に負担を掛けることには成らないのでしょうか。
結局お墓が小さくなったと言うだけでこの場合、永代供養と言うのは少し抵抗が有ります。何時かは土に、自然に還ると考えた時、今テレビや新聞の折り込みで入ってくる永代供養は本来の目的からは、外れて居る様な気がします。皆さんの思っていることも多分そうで、自分の死後に後に残る、子供や親族に迷惑を掛けたくない、と言うのが本心かと。
ハイテクが進んで、孫がカードを翳して私が納骨堂の奥からベルトコンベアーで運ばれて、お立ち台の様な所で拝まれても。
「どうか、そっとしておいてくれ。」私はそんな風に思いますが如何でしょうか。
そう考えた時、永代供養は、本来合祀で、土に還るのが自然だと思うのです。
神戸にも調べれば色々な永代供養が有ります。檀家さんのためだけの納骨堂を持つお寺さん、宗派を問わず受け入れる、但し、今の鉄筋の納骨堂が朽ちた時、合祀にする事を条件に格安で受け入れている浄土真宗のお寺さんも有ります。六甲山の麓に有るお寺、そこも宗派を問わず完全に200基限定で永代供養を受け入れて居るお寺さんも有ります。又、浄土真宗なら、京都の大谷廟へ、真言宗なら高野山奥の院へ、お寺を介してですが、永代供養をすると言う方法も有ります。
永代と言う言葉、何かそこには安心が約束されて居る気がしますが、最終土に、自然に還るしか無い気がします。昔は先祖代々続いて護られて来た日本の文化ですが、今その形が変わろうとしています。時代がいくらハイテクになっても人類がいくら賢くなっても、自然に還る、これ以上の方法は無いと思うのですが。