大阪西成の施設でお葬儀をしました。
2021/10/14
お別れはゆっくりと
家族葬ならご自宅葬で
先日西成の高齢者施設で、お葬儀をさせて頂きました。故人様は生活保護を受けていて、通常ならお葬儀屋さんがお迎えに来て荼毘にふせて、身寄りが居なければ行政で遺骨保管に成ります。
和讃の会の理事長と、西成の施設の職員が知り合いで相談を受けました。
生活保護で身寄りも居ない、葬儀屋さんがお葬儀をしてくれるのだが、私達職員もせめてお別れに立ち会う事は出来ないだろうか。業務に差しさわりなく、例えば暮らして居たお部屋でお別れが出来ないだろうか、と言う内容だったそうです。私達和讃の会では神戸では経験が有ります、唯行政が許すかどうかです。結果問題なしと成ったので、西成の施設でお葬儀を和讃の会が行いました。
西成の行政(生活保護課)も変に思ったようです、NPOがお葬儀をする、やはり違和感が有るのでしょう。でもお葬儀はだれでも出来ます、ルールと作法と手続きは少しややこしいですが。
大阪の生活保護は初めてでした、手続、又火葬場も瓜破斎場は初めてです、今後の事も色々教えて頂きました。火葬の手順が整えばあとは問題は有りません(和讃の会のスタッフは殆ど元、又は現役のお葬儀屋さんが居ます)式の流れ、段取りは全く問題は有りませんでした。
式当日は、数名のスタッフさんが忙しい中参列頂きました。故人様は98歳の男性、認知も進んで居ましたが、いつもニコニコした可愛いお爺ちゃんだったそうです。本当に大切にされていたんだなぁと言うのはスタッフさんと接した僅かな時間で解ります、まるで生きてる時と同じように話しかける姿、日にちが開いたのでドライアイスの交換に訪れた時、経机の上は小さな花束とお菓子がいっぱいに成って居ました。
色々有って最後は一人で頑張って居た故人様、貴方はは一人では無かったですよ。皆に見送られ瓜破斎場に旅立ちました。費用はいくらなのか、未だ解りません。仕事として考えたなら、大阪まで何往復するのは採算には合わないかも知れません。それでもわれわれNPOがお葬儀をする事は良い事だと思います。感謝の言葉はいっぱい頂きました、我々がお葬儀をする意義はそこに有ると思います。