身元保証人あれこれ

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ブログ 終着点の見つけ方

身元保証人あれこれ

2022/06/23

第三者に頼む安心と不安

身元保証業務

終活で、独居の方にとって大切な問題は身元保証人をどうするかと言う問題です。身内に頼む、友達に頼む、ところが債務の保証となればなかなか頼みづらい問題です。そんな中で身元保証を専門にやって居られる業者が居ます。ほとんどが一般社団法人で、特に制約も決まりも有りません。各々で料金体系は異なりますが、多いのは月々会費を取っているところが殆どです。安いと思うところも有れば、案内を読めば読むほど訳が分からなく成るところも有ります。死後事務委任契約を別途結ぶと言う所は、死後事務委任手数料とは書いて居ますが、お葬儀代の記載は有りません。又有る所では葬儀費用が一律30万とか有りますが、どの規模で考えて居るのでしょうか、直葬で30万円は高すぎますし、普通の式を考えて居るのなら、30万円は安いと思います、本当に出来るのでしょうか。

身元保証人が入院の手続きをするとか書いて有る業者も居ますが、医者が治療の同意書、手術の同意書に身元保証人で進めてくれるのでしょうか。任意後見人(ほとんどが未だ受任者の段階です)でも躊躇するお医者様も居ます、そんな中で入居は可能でも入院、手術と成った場合どうするのでしょうか。

後、万全のサポート体制とか言っている業者も有りますが、サポートとか支援とかは、言い換えれば紹介です。司法書士や弁護士を紹介できても、いくらかかるかはその場では判断できません。何故ならその業者には知識が無く紹介するだけだからです。

後見人の事も、将来が不安で後見人をと考えるなら、任意後見しかないはずです。最も大切な後見人の問題をサポートするだけでは意味が有りません。後見サポートと言っている団体はたくさんあります、神戸市にも神戸市民成年後見支援センターと言うのが有ります。はなから任意後見を入れないのはどういう訳でしょうか。

平成28年成年後見利用促進法が出来ました。成年後見人、保佐人、補助人、任意後見人と書かれていますが、本当は一番力が有るのは登記を終えた任意後見です。高齢者にとって、一番現実味が有って動くのは任意後見受任者です。その事はこの法律には一切書かれて居ません。

話を戻しますが、身元保証人には債務の保証以外に出来る事は無いはずです。よく墓仕舞いもしますとか書いて居る業者も有りますが、公営墓地、村墓地なら良いのですが、寺墓地とか成った時、本当に対応できるのでしょうか。

巷には当会を含めて、多くの身元保証業者が居ます。しかし、身元保証だけでは出来る事は限られていることが多いです。なのに死後事務委任契約があれば全て大丈夫みたいな表現は如何なものかと思います。

当然、財産監督人、遺言執行者、遺言も場合に依っては公正証書にする必要は有るかと思います。それらにも当然費用が掛かる訳で、身元保証、身元引受だけでは済まない問題です。

身元保証を考える時、実は身元保証人だけでは済まない問題がたくさん有ります。それらを全てクリアしてこその終活です。お葬儀の費用、墓仕舞いの費用、介護の度合いによってどこの施設に入るべきか、即答できない業者には身元保証は頼まない方が良いでしょう。

 

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