NPOのお葬式

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NPOのお葬式

2022/06/20

過去の祭壇一例

親族に囲まれて

久しぶりです

先日、明石の提携会館 あざれあ会館のお葬儀の手伝いをしました。喪主は奥様ですが長男さんが仕切って行われました。

「僕、経験無いしわからん事ばかりですわ」と万が一の事を心配されていました。若い経営者、事業も厳しい中、経費は押さえたいのは誰も同じです。ましてお葬儀はどんどん小さく、シンプルに。お別れ葬だの、火葬式だの名前は付けて居ますが昔で言う直葬です。生涯に何度も有る事でも在りません、自分の父親です、出来るだけ華やかに最後は送ってあげたい。

そう考えるのはむしろ自然だと思います、今や実の親で有れ直葬の時代です。もう珍しくは有りません。お墓が無いから骨上げはしないと言うのも有りました。それを悪いとは言いません、それぞれの家庭に色々な事情が有るのは仕方が無い事です。

問題は葬儀が必要ではないのでは無いかと言うものの考えです。これは葬儀屋さんが悪いのですが、安さを競うのは良い事です。しかしそれに合わせて質も大幅に落ちました、いや葬儀屋さんが落としました。

過去の祭壇一例

祭壇に、造花が増えました。ほとんど造花でお棺に入れる籠花だけが生花と言うところも有ります。お棺のプリントの質も落ちました。枕飾りも、ストレッチャーマント(お棺の布団)も薄く成っています。一番ひどいと思うのは、万が一のお迎え。病院に寝台車でお迎えにあがるのですが、担当一人と言う業者が増えてきたそうです。故人様をタンカーに載せるのに一人では叶いません、誰かの手を煩わす事に成ります。看護師が居ない場合、お身内さんに頼むのでしょうか。ただでさえ動揺している親族に、個人様の身体を持たすなんて考えられませんが有るそうです。

葬儀ブローカーの台頭によりお葬儀は形を変えました、時代の流れです仕方が無いのかも知れません。唯お葬儀は、色々な意味を持ちます、その中のひとつ遺体の処理、それだけでお葬儀と呼ぶのは少し違うと思います。

今回は時節柄、お身内様だけと言う事でしたが、取引先の方も何名かお見えに成りました、20人以上の式は本当に久しぶりです。賑やかなそして家族の心温まる良い式だったと思います。元気で明るい長男様も、最後のお別れでは涙を浮かべて居られました。

お葬儀、色々な形が有って、又宗教色が有るのも無いのもそれぞれです。故人様にとっては良いも悪いも無いのかも知れませんが、送る側はそれなりの満足は有ると思います。お葬儀の事も後飾りの事も、それぞれの役所の手続きの事も、過去帳の事もお仏壇の事も、40代半ばの長男様には当然ですがすべてが初めてです。そして経験して見えてくる事はきっと有ります。何が良くて何が良くないのか、子から孫へと引き継がれて行けばと思います。

直葬だのなんだの、形は変わってもきっと本来の姿に戻ると思います。

 

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