今年の夏、一番暑い日

お問い合わせはこちら

ブログ 終着点の見つけ方

今年の夏、一番暑い日

2022/08/26

昭和の職人の覚悟

カウントダウン 時間との闘い

8月6日、当会に近くのケアマネさんが飛び込んで来た。近くにこんな会が有ったと知らなかったと。話を聞くと、お世話をしている74歳の男性、脳梗塞で倒れ緊急搬送。その時に大腸癌が見つかる、末期。手術ストマ造設、脳梗塞の後遺症か、がんの転移が原因か解らないが手足に疼痛、退院後は自宅で訪問緩和ケアの医師に世話に成って居るが症状は良くは成らない。

8月8日、とりあえず訪問、身元保証、任意後見の話をする。(身元保証と後見契約は別の契約に成る事)本人は意識はしっかりしている、それだけに辛いだろうと思われる。退院ひと月ですでに疼痛が酷く、トイレも起き上がりも出来ない。手先はかろうじて動くが、食事を取るのも大変なところまで来ている。とても在宅で終焉を迎える事は、不可能だと思われる。唯、入院手続きは本人が入院する意思が有ってもだれも出来ない。

8月9日、和讃の協力業者K氏ととりあえず身元保証契約、任意後見契約は公証人との打ち合わせ、又盆休みの関係20日以降に成る予定。

8月12日、体調不良、訪問医師から誤嚥性肺炎の疑いが有ると。酸素吸入を開始。ホスピスを当たるがなかなか受け入れ先が無い、手当たり次第にあたる。緩和ケアも病院でそれぞれ有る、どことも受け入れが厳しく、又条件も大きく異なる。ある病院では、基本有料の部屋に入ってもらうと言われた。

15日、訪問ベットで斜めに倒れている、もう寝がえりを打つ事さえ出来ない。痛がる体を支え枕で横に倒れない様にベットの上で整える。水を欲したのでいつものストローでコップの水を与えるが吸えない。口元に直接コップを持って行き辛うじて3口ほど飲む。

すでに申請されていた障害者手帳を取りに行く。2種4類。6月時点での事、再申請の必要は有るだろう。

22日 2件のホスピスのうち1件が受け入れを確定してくれた。

24日 公証人に自宅に足を運んで貰い、生前事務、任意後見、死後事務委任契約の移行型で公正証書作成。

25日 慌ただしかったが、朝7時半から準備で8時半に出発、9時前に到着。すぐに入院、診察をして頂いた。先生から言われたのは「余命半年では無く、1~2週間と思って於いてほしい。」ギリギリだったと思う。

安心と言っては行けないが、これでひとりで最期を迎える心配は無くなった。痛みや孤独も大幅に改善されたと信じる。これで終わったわけでは無いがあとは万全に、彼の望む最後にいかに近づけるかである。

26日食事を終えて帰る道中、少し歩く。いつも汗だくになっていたのに少し快適に感じた。

どうやら暑い夏は終わりを迎えた様だ。

 

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。