遺品整理 仏壇編
2022/09/28
意外なものが
お仏壇、触ってみよう
終活をしていく中で,意外と大変なものが有ります。お仏壇です。大きさに関係なく処分するのに手間が有ります。先ず、粗大ゴミでは処分できません。する人も居ないでしょうが、持って帰ってくれません。次に仏壇屋さん、依頼をすれば引き受けてくれますが費用は掛かります。ちいさな物でも2万円、大きなものに成れば5万円以上する場合も有ります。但しそのままではほとんどの業者が持ち帰りません、中に有る、お位牌、本尊、掛け軸の類が無くなって居ないと持って帰りません。ここで誰が処分をするのか、お寺さんの仕事に成ります。各宗派、お寺さんに依って違いは有りますがそれぞれ閉眼式(お性根抜きとも言います)のお勤めが有ります。お勤めをした後、本尊、掛け軸等はお寺さんが持って帰ってお焚き上げをします。その状態で初めてお仏壇は撤去されます。
私は無宗教で関係ないと言われる方もいらっしゃるかと思いますが、その思いとは関係なく閉眼式が終わって居ない仏壇、お墓を業者は処分してくれません。問題無いとは思うのですが、業界都市伝説はかなり、信憑性持って語り継がれて居ます。ちゃんとお性根抜きをしていないと、帰り道に事故に有ったとか、突然高熱でうなされたとか、だれも居ないのに声が聞こえたとか。「信じるか、信じないかは貴方次第です。」の世界の話ですが、業界有る有るです。ここでお布施が2~3万円発生します。トータルで考えるとお仏壇一つで、結構な金額に成ります。
後、お仏壇の処分で良く有る事ですが、お仏壇、意外と皆さんは祀って居ても触っては居ない事が多いです。お水やお供えはするのですが、中は触って居ないと言う方、結構居ます。
お父さんが亡くなり、お母さんが亡くなり、お仏壇を持っていくのに大きいから小さな仏壇に替えて、古いのを処分する、よく有ると思います。念の為にと中を確認すると土地の権利書が出てきたりします。多分相続で山林か何かだと思いますが、さほど値打ちが無いから将来上がった時の事と考えて置いて居たのでしょう。
互助会の会員権が出てきた事も有ります。本人が子供たちに迷惑に成らない様にと黙って掛けていたのでしょう、黙っていれば解りません。
又、そこに在る経本や、或いはお札の類でその家の宗派が解ります。我々が見れば本尊で解りますが、一般の方には阿弥陀様とお釈迦様の区別は付かないのではないでしょうか。
間違ってるとは言いませんが阿弥陀様の横に、不動明王が祀って有った仏壇も見た事が有ります。お仏壇の中に神社のお札が祀って有る仏壇も有りました。神仏習合、歴史的に有る訳ですから問題は無いと思いますが、我が家の宗派に関して少しわかりにくくなるのではないでしょうか。
そんな訳で、家庭の家財道具の中では比較的小さなお仏壇、処分すると成ると大変です。今しっかりしているうちにどうするべきか、各家庭で事情は違うと思いますが、守る人が絶える、娘しか居ない、全くの独居、色々あると思いますが考えて於いて遅くは無いでしょう。
しっかりと処分する、永代供養も方法は幾つも有ります。今考えて於くことが本当の先祖供養に成ると思います。