神戸で終活
2020/01/28
終活、日々大変に成って行きます。
先ず介護の世界に、問題は有ります。究極の人手不足、増え続けるお年寄り。
政府が必死で在宅看護を進めるのは将来人口が減って行く中これ以上、老人施設にはお金を
割けないというところが本音でしょう。介護保険も限界に達している思います。近いうちに値上がり
するのは仕方がない事かと思います。ケアハウス、サ高住は余って居ます。足らないのは、老健と
特養です。冷たい言い方ですが、もう老人問題は終わらされている、と感じました。
後見契約もそうです、成年後見と任意後見では、全く違いが有ります。一般的に、後見人を私が
必要だと感じたなら、任意後見契約です。だれか私の将来の為に、後見人になってもらいたい、そう
感じたなら、今は自分で自分を管理できる訳ですから、任意後見契約しか、有りません。
なのに、その辺の事を詳しく言わないのはなぜでしょうか。
財産管理、相続問題が大変だと言います、むしろ私達は生きている今の身上監護が大変だと考えます。
この問題はきっとこれから語られてくると思います。後見人が居れば安心みたいな考えは間違いで、
身上監護は、現在置き去りにされて居ます。では、なぜそれが問題に成らないのでしょうか?
一言で言えば面倒だから、財産管理で総額の何%かを報酬で貰う事の方が手っ取り早くて、
儲かります。
身上監護、日々の状態や変化、入院、手術、万が一の身元引受、私達はそちらが大切だと考えます。
入院、手術には身元保証人、身元引受人は必須です。昔と違って、今は病院の方が、お医者さんの方が
立場が弱くなっています、当然守るためにも、入院に際しての制約、規制は厳しくなります。
それをクリア出来ないと病気にもなれない時代です。
2月の頭に神戸の病院に同行します。入院するのに本人だけでは駄目で、保証人が説明を
聞くだけですが、同行しないと説明も受けれません。神戸の公立の病院です。
お葬儀も大変です。これは業界の話に成りますが、葬儀の件数は緩やかに増えて居ます、しかし
葬儀代は、一昔前に比べて大幅に下がって居ます。又葬儀をせずに直葬(直接火葬をする事)が
圧倒的に増えてます。これも葬儀屋さんが悪いのでしょうが、結果利益が上がらず、人が辞めて
行きます。業界で葬儀に従事する人間は、ここ6年で3分の1減って居ます。
当然、業界全体が、荒れていると感じるのは私個人の思いですが、病院のお迎えも一人で行く業者が増えています。人が回らないのです。
垂水の方は、お墓仕舞いを考えています、娘さんが二人で嫁に行かれてます。自分達の代で
ご先祖の事をちゃんとして置きたいとの事、いざ墓仕舞いとなるとやること結構有ります。
お墓に誰が眠って居るのか、古ければ古いほど大変です。移転した後のお骨はどこに祀るのか
一心寺さんでも、須磨寺でも一柱いくらになります。
墓石の撤去も安くなったと言えども20万円は最低掛かります、これが寺墓地だったりしたら
ちょっと面倒な事が有ったりします。
ざっと、終活の主だったことを書きましたが他にも遺品整理の問題も有ります、電気、水道、
ガス等も清算する必要があります。
毎回、講演会では言っているのですが、これら全て含めての終活です。お葬儀の目途が立ったから
終わりでは有りません。財産がないから大丈夫ではないのです。
バックキャストで考える、今死んだとして、残された者が困らないように、それが終活です。