お墓参りもいいもんだ
2018/07/18
7月15日、神戸の追谷墓園で、納骨を依頼されました。とても暑い日です。朝の8時に現地に
入ったのですが、すでに外気温は30度を超えていたと思います。ここは車が入らないので
徒歩で2往復、もうそれだけで汗が吹き出します。
段取りをして、草抜き、隣の樹の枝をちょっと伐採したりして。(当然ですが、隣に生えている樹
は親戚さんのところです)
水鉢、花立、香炉、拝石を水で洗い、最後に竿石に水をかけてちょっと一服。この後、墓花と
お供え物を供え、お参りをすると言うのが一連のお墓参りの流れかと思います。
木陰で休んで居ると次々と、善男善女が上がって来ます。60代くらいでしょうか、夫婦で
軽口をたたきながら、まるでピクニックです。80代くらいの夫婦は黙って手を取り合いながら
ゆっくりと坂を上ります。ジロジロは見ないですよ、でも見ていて気持ちの良いものです。
若いカップルなんかより、ずっと素敵に思います。年齢が近いせいかもしれませんが後ろ姿に
憧れみたいなものを感じます。
50代前半かと思われる一人で来た女性は、お墓掃除の間、ずっと小言をお墓に向かって
喋っていました。
眠っているのはどうもお母さんの様な。いろいろなお話をしながらきっと生前介護をしていた
のかな?その時が目に浮かびます。怒って居る様な、でも大好きだったのでしょうね。
最後に5分ほど手を合わせていらっしゃいました。
30代後半の子連れの夫婦はお父さんの墓参り、5歳くらいの男の子がおじいちゃんの処と
言っていたから間違いないでしょう。
神戸の追谷墓園は歴史の有る墓園です。最近の墓石から、かなり歴史を感じる墓石まで種類は
豊富です。そんな中、何人もの人がここを上り様々な思いを届けてきたのでしょう。
お墓参りは、年々減って来ています。それでも無くなりはしないと思います。
親から子へ、子から孫へ、引き継がれるのは、家系だけでは無く歴史も引き継がれて行きます。
和讃の会では、基本 本山への納骨を進めます。それはあくまでお参りする人が居なく成る場合
です。お墓を否定する訳では有りません。だれも来なくなったお墓に、私は寂しがりやですから
眠りたくは無いと考えています。
炎天下、汗をかいてつらい坂道を登って、今は亡き人々に世話を焼き、挨拶をして帰る。
冷静に考えれば、ご苦労様!!の世界ですがお墓参り、良いもんだなぁと思ったのは私のおセンチ
でしょうか。