10年先からこっちを見ると  バックキャストで考える

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ブログ 終着点の見つけ方

10年先からこっちを見ると  バックキャストで考える

2021/06/04

現在、お世話をしている80代の女性、アンモニア血症で意識障害を起こします、この度精密検査をする為に入院しましたが、肝臓に異変は有りませんでした。高齢でアンモニア血症を起こすのは殆どが肝臓に原因が有るのですが、この方は細胞検査をしても異常は有りませんでした。大学病院に再検査を依頼したそうです、遺伝子の問題ではないかと言う事で、これは血液検査で解る事らしいので、転院の必要は有りませんが検査でもう3週間に成ります。面会も出来ないので不安に思っているのでは無いでしょうか。緊急事態宣言解除まで後2週間です。

お世話をさせてもらって居る方で、施設から入院、食事が取れなく成って年齢から胃ろう手術が難しい方がいらっしゃいます、出来る事は点滴しか有りません。身内の方も知って居ますし、後は万が一の時の事を考えて準備と言えば変に成りますが慌てない様に過ごすようにとは言って有ります。

私も含めて、人生の最後は解りません、理想の死に方と言うのは一概には言えませんが唯、出来るだけ迷惑はかけたくないと言う思いは皆さん同じかと思います、そのために終活は行われる訳で、本人だけでは無く回りも本人を中心としたコミュニティが有る事で情報の共有が出来ると思います。本人はどうしたいのか、何を望んで居るのか、エンディングノートはそのために有ります。

では何故エンディングノートは普及しないのでしょうか。この言葉が使われて久しいですが、実際に活用されている方はほとんど居ません。

書くつもりと言ってもなかなか書けないのが実際です。何故か、先ず高いので1000円から3000円位するものが有ります。何度でも書き直して良いのですが、買い替えるのはちょっと。それと最初のページに私の歴史なんかと有ればそこで止まってしまうのでは無いでしょうか。

家系図を書くのも有りましたが意味は無い気がします。単純に既往症、通っている病院、万が一の延命措置、資産の内訳なんかだけでも良いと思います。取り合えずノートでも良いから書いてみる事です。

 

では何をどう書くのか、講演会で必ず言いますがバックキャストで考えて見て下さい。今から老後を考えると色々お世話をしてきた方なら、その大変な事が解ります。お葬儀費用が思ったより高くついた事、認知に成った親を、身内を世話をして疲れた事、だから皆さん同じ事を言います「私は直葬で良い、あかん(ダメ)思ったら殺して」

直葬が出来なかったから、少しでも長生きしてほしいと自分が願ったからこそ苦しんで大変な思いを貴方はしたのです。そんな苦労をした貴方を見た子供や孫たちが貴方を直葬にはしないのです。決めておきましょう。まず今から老後を考える(フロントキャスト)のでは無く、今貴方が死んだところから今を考えて見ましょう。

貴方はどこに眠ってますか、お墓ですか、永代供養墓ですか、納骨堂ですか、それはどこに有りますか、いくらかかりますか。

お葬儀はどこでしましたか、お寺さんは呼びましたか、どこのお寺さんですか、檀家ですか、費用とお布施はいくらでしたか。

既往症は有りますか、かかりつけのお医者さんはどこですか、お薬は何か飲んでおられますか。

独居の方なら、遺品整理は誰に頼みますか、財産はどう処分しますか。

今死んだ自分から遡って来ると、何が足らないか見えて来ると思います。あそこで負担を掛けない為に何をしておくべきか見えるのでは無いでしょうか。それで気になった事をエンディングノートに書いて置けば良いのです。今ある資産から逆算して置けば、お葬儀はこの規模で、納骨は今のうちに墓終いをして同じ永代供養墓に入るとか、やる事は見えて来ると思います。

亡くなった方を忘れないのも立派な供養です、生きているうちにみんなの事を考えるのも慈悲を与えると考えれば供養です。そう言った意味で終活は今後大切な問題に成ってくると思います。

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