これからのお葬式

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これからのお葬式

2023/10/09

ブローカーの台頭により価格破壊そして簡略化

時価では無くなりました

先週から、一気に秋の気配が強くなりました。シャツ一枚で過ごしていましたが、慌てて秋物、冬物を出しています。もっとも10月1日に衣替えだったのですが暑くてさぼって今慌てて冬物を出しています。

 

最近のお葬儀事情です、お葬儀ブローカーの台頭(イオンのお葬儀、小さなお葬式、寄り添うお葬式など)でお葬儀事情は大きく変わりました。それまで値段は有って無い様なもので、お葬儀イコール高額と言うイメージが有りましたが、各社ともお葬儀の価格をはっきりと打ち出すように成りました。

それでも実際、施行と成った場合追加金で当初の予定より高くなったりすることは有ります。形も大きく変わりました、10年ほど前から直葬と言う言葉が出て来て、お別れも無く火葬だけで済ます形式のお葬儀(お葬儀とは違うと思いますが)が流行りました。価格も16万から今では10万円前後、安い場合はいろいろな特典(ネット割引、早割、アンケート割引)が加わって10万円を切る事も有ります。私たちの感性で言うとお葬儀では無いと思いますがコロナの影響も有り、お葬儀はかなり簡略化され、価格も下がったと思います。

しかし、実際施行しているのはテレビでCMに出てくる葬儀ブローカーでは無く、下請けしている町のお葬儀屋さんです。提示価格から大体35%位手数料で取られます。

粗利で65~70%位の半分を持って行かれます。

昔に比べて大幅に利益は減りますが、もともと集客に関して力を入れて居なかったお葬儀業界は一気に顧客をブローカーに持って行かれました。抵抗していたお葬儀業界もその圧倒的な集客力には勝てず,今では大手を除くほとんどのお葬儀屋さんが何らかの形でこの葬儀ブローカーさんとお付き合いをしています。

最近、一部のブローカーさんが値上げをしたと聞きました。35%から手数料は40%を超える場合も有るそうです。お葬儀屋さんが泣いて居ます。商売で手数料と言うものは良く有る話ですが売り上げの4割近い手数料は聞いた事が有りません。

何故、そこまでブローカーさんが強気に出るのか?すべてはお葬儀屋さんの怠慢が全てだと思います。20年くらい前、葬儀ブローカーが出始めた頃、業界はこのブローカーをつぶそうと必死でした。それでも業界で意思の統一が出来ず、1社、2社とブローカーと仕事をするように成りました。或る大手の会社がブローカーを買い取りました。これで終わる予定でしたが、大手はネットの力を知って逆に利用するように成りました。今までの素人集団のやり方を改めて、本格的にお葬儀(もともとはネット販売の会社がやり始めました)のネット展開を始めました。

そして現在に至って居ます、今ではほとんどの方が、万が一の時先ずネットで検索を掛けるのではないでしょうか。最近、お葬儀屋さんのチラシが新聞に入る事は殆ど有りません。又お葬儀屋さんのホームページを見ても、会員に成れば祭壇を何%値引きするとかお棺が割安に成るとか、その程度の事しか出来ていません。

お葬儀屋さんは遺体を扱うプロです、でも大半は何もしなくても仕事が入ると、集客、顧客満足とか考えて来なかった団体です。そのツケが今まさに押し寄せて居ます。廃業も後を絶ちません、M&Aも盛んです。

一番気に成る事は、お葬儀が荒れる事です。小さな事ですが、人が居ない、お迎えをしない、お茶、おしぼりを出さない。お茶やおしぼりが大切と言っているのでは有りません。葬儀屋さんが顧客目線でタイムスケジュールを組むかどうかだと言う事です。

人が居ないから焼香案内もしない、式の流れの動線も意識しない、開式後、何分後に出棺する、その事で一杯に成って居るのでは無いでしょうか。

精進揚げの料理も無いから、待合室で待たす、取り合えず待合が無い場合、そこから出て収骨の時間だけ告げて放り出す、そんな現場が増えた気がします。

考えればお葬儀自体が変わったのかも知れません、簡略化、短時間化は時代なのかもしれません。しかし、故人の為に、自分の長い人生の1,2日くらいゆっくりとその方の為に使うと言うのは時代錯誤なのでしょうか。

感傷的な話は抜きにして、今後のお葬儀業界です。現在葬儀ブローカーが業界を席巻しています、そちて近い将来、ブローカーが自ら葬儀屋さんを始めるでしょう。そうなれば多くの葬儀屋さんが淘汰され無くなるでしょう。その後大手が作るテンプレが日本のお葬儀に成ってしまうのでは無いでしょうか。それが良い方向に向けばよいのですが。

 

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